【IT用語】ニューラルネットワーク

ニューラルネットワーク(Neural Network)は、脳の神経回路(ニューロン)の仕組みを模倣した機械学習の手法の一つです。特に、ディープラーニング(深層学習)では、多層のニューラルネットワークを使って高度な認識や予測を行います。


ニューラルネットワークの仕組み

ニューラルネットワークは以下の3つの層で構成されます。

  1. 入力層(Input Layer)
    • データを受け取る層
    • 例:画像認識なら、画像のピクセルデータが入力される
  2. 隠れ層(Hidden Layer)
    • 複数のニューロンが情報を処理する層
    • 例:特徴(色・形・エッジ)を抽出する
  3. 出力層(Output Layer)
    • 最終的な結果を出す層
    • 例:犬 or 猫を判別する

例①:画像認識(犬と猫の判別)

イメージ:動物を見分ける「動物判別ロボット」

  1. カメラで動物の画像を撮影(入力層)
  2. 形や色、耳の大きさなどを特徴として分析(隠れ層)
  3. 犬か猫かを判別(出力層)

例②:音声認識(スマートスピーカー)

イメージ:「Hey Siri!」と言うと反応する

  1. マイクで音声を入力(入力層)
  2. 言葉のパターンを解析(隠れ層)
  3. 「音楽を再生する」などの指示を判断(出力層)

例③:自動運転(車の判断)

イメージ:「自動運転AI」

  1. カメラやセンサーで道路状況を取得(入力層)
  2. 信号・歩行者・車線を認識(隠れ層)
  3. 停止・加速・曲がるなどの指示を出す(出力層)

まとめ

ニューラルネットワークは、たくさんのデータを学習し、複雑なパターンを見つけることが得意です。
私たちの生活の中で、画像認識、音声認識、翻訳、推薦システムなど、さまざまな場面で使われています。

📌 関連用語

  • ディープラーニング(深層学習):隠れ層が多いニューラルネットワーク
  • AI(人工知能):ニューラルネットワークを含む技術全般
  • 機械学習:データから学習するアルゴリズム全般